雪輪に対鶴に九曜
東京にお住まいの着物好きの方からの依頼
雑誌で紹介された大宮華紋をご覧になって遠方からわざわざ当社へ飛行機でいらっしゃった。
ご本人は雑誌掲載の大宮華紋の中から一つを注文しようとお考えになっておられたが、私と色々家紋についての会話をしていく中で少しずつお考えが変わってこられた。
お客様の家紋は「南部家対鶴」だという。そして母方の紋には「雪輪」がついていて大変好んでいらっしゃるとの事だった。
「それでは、今の家紋の『中太輪』を『雪輪』にすり替えてみるというのはいかがでしょうか?」
私の案にお客様は大変喜ばれ早速制作することとなった。
本来、対鶴と雪輪の間は地色が入るのだが、今回はこの部分を紋場に見立て、「紅鏡(べにかがみ)という彩色方で仕上げて見ることにした。
この方がアクセントとなり、より引き立ってくるのである。
大宮華紋
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南部家対鶴
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