大宮華紋
大宮華紋は目返しと色上絵で表現する、当社独自の技法を用いた彩色紋です。
目返し・・・・紋場に挿す色のことです。
色上絵・・・・紋章の形を表す線のことを上絵と呼び、「色上絵」は色で上絵を描きます。
基本料金
一つ紋 15000より
三つ紋 30000より
目返し1色、上絵1色を基本とさせて頂いております。
それぞれの色数が増しますと料金も上がります。
別途料金
- 上絵や目返しの色数が増える場合 (1色増すごとに1500円アップ)
- 紋が大きくなる場合 (別注型及び加工料:2000〜3000円)
※最大で1寸までとさせて頂きます。 - ガード加工済みの場合(ガード抜き、ガード再加工:2000円)
- 仕立て上がり品 (背紋合わせ仕立て代、2000円)
上記4項目は一つ紋価格。
- 紋見本付き (別注型:2000円)
- 創作紋はデザイン料と型代がかかります。(デザイン料:3000円より)
- 上記価格は全て税抜き表記です。別途消費税がかかります。
ご注文時は下記の3つを必ず明記下さいませ。
「配色」「紋名」「背紋の位置」
配色
- 上絵と目返しの色指定。
- 大宮華紋の本の図版番号による色指定。
(但し、地色が異なる場合や白抜きの困難な場合は多少の変更をすることがあります) - お任せの場合、お客様の年齢や、お召しになる目的などを参考にさせていただきます。
大まかにお客様のお好みやイメージをお聞かせ下さい。「目立たせたい。目だたせたくない」といったような漠然としたイメージでもかまいせん。
紋名
家紋は紋帳(数種類以上)によって、紋名は同じでも形の違いや、形は同じでも紋名の違うものが多々あります。
よって間違いを避けるためにはお客様の方から紋名と共に紋帳名(ページ数・番号)を指示して頂く、或いは紋見本(現物かコピー)を付けて頂くことをお願い致します。
※指示がない場合、当社では「平安紋鑑」に従っております。
背紋の位置
繰り越し寸法(衿繰り)と、付け込み寸法(衿付け縫いしろ)を指示して下さい。
背紋の位置は、衿付けから紋の天までの寸法「1寸5分(規定)」に、繰り越し寸法と付け込み寸法が加わります。
(背紋の位置は着物の肩山を基準に「肩山から○寸○分」と指示されます。)
なお、繰り越し標準寸法は昔は5分(約1.9cm)でしたが、現在では7分(約2.7cm)に、また付け込み標準寸法も昔は3分(約1.1cm)でしたが、現在では5分(約1.9cm)に増えております。
つまりは昔の標準は肩山から衿付けまでの長さが8分(約3cm)だったのに対し、現在では1寸2分(約4.6cm)と衿付け位置が昔より4分下がっています。
それに伴い紋の天までの長さも、以前の標準が2寸3分(約8.7cm)であるのに対し、現在では2寸7分(約10.2cm)と以前より4分(約1.5cm)下がっている訳です。
しかし、現在でも昔の寸法を標準としている仕立屋さんもございます。
お任せの場合、当社では肩山から「2寸6分(約9.8cm)」で加工させて頂いております。
その場合は仕立屋さんに「繰り越し7分、付け込み4分」とご指定下さい。
以上は肩山の位置を変えないためのものです。
肩山位置の変動は好ましくありません。無地や付下げなどは反物のため、少々の変動なら融通がつきますが、色留や訪問着など、仮絵羽(仮仕立て)状態で保管してあるものは、わずかの期間でも折れ筋が残る事があります。
また保管期間の長かったものは汚れや退色の恐れもあり、そうなると完全に復元できない場合もあるのです。
訪問着などは肩山位置を変えると模様の位置も変わるため、袖の模様が袖付けにかかるものは、袖山もやむを得ず移動する結果となります。
このように「繰り越し寸法」と「付け込み寸法」を軽視したばかりに、後味の悪い結果になる事も有り得るのです。
購入先や仕立て屋さんとの十分な打ち合わせが大切です。
注意点
大宮華紋は染め加工のため、紋の入れ替えや、消すことは出来ません。