宮中の御手入師の技術は時を経て進化し、染色補正という着物の修復技術を極める。
着物再生は技術だけでは不可能であり、その感性が問われる。
お客様に感動を与え、想像以上の満足を与えるのがプロ。京都で培ったその技術と感性であなたのお着物を蘇らせてみせましょう。
アンティーク着物はうかつに丸洗いや解き洗い張りは危険です。
それは生地の劣化でそういう工程に耐えられない可能性か高いからです。
そして江戸時代からの流れとして、高級手描き友禅や総刺繍のものなどは水に浸けて洗うことを前提として作られていないからです。
染め抜き紋は墨で上絵を描き、水性染料で仕上げを入れます。
これは江戸時代からの方法で、汗や雨に弱いです。
これと同じように多くの手描き友禅染めは水性染料での仕上げが施されています。中には型染めにも同技法が採用されていたりしますから油断できません。
絹以外の庶民の着物や、絹でも水に浸けられる織物は例外として、多くのアンティーク着物には余程注意が必要です。
中にはドライクリーニングでも色がにじみ出した例も見ていますから、プロの方達にも注意を呼び掛けています。
再生については、現品を十分にテストした上で、最も適した方法を見つけ出さなければなりません。
そして直す方法も新たな加工ではなく、その時代の持ち味を変えないことが大切なのではないでしょうか。