女紋 -おんなもん-

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女紋によるトラブル

一口に女紋といえども各地で様々な形態が存在する。
習慣が同じ家同士の縁組みであれば、問題は無いが、婚姻縁組みが広範囲になった現在ではその各地の様々な習慣が絡み合うこととなる。

特にトラブルが多いのは「母系紋の有無」である。双方が習慣の違いを理解していれば話し合いで折り合いは付くのだが、そうで無い場合もあり得る。

例えば、「母系紋が存在しない家系」に「母系紋」を持って嫁ぐケース
関東では嫁いで来た嫁が「実家から持参した紋(母系紋)を、その後も使用し続ける」という意味が分からず、「失礼な話だ」と解釈してしまう場合がある。過去にはこれが原因で破談になったという呆れた話もあるのだ。関西から関東に嫁いだ場合にこういった事例が多くあったという。その逆では、関東から関西に嫁ぐ場合、婚家では「どうして母譲りの紋が無いのか?」と不信感や不安感を抱く事もあるのだという。

家紋の習慣が薄れていく現代でも、結婚を目前にこのような問題が発覚する事もあり得るのだ。