女紋のデザイン
家紋と女紋にデザインの違いはあるのだろうか。
女紋の習慣が無い地域からの紋入れ加工依頼では、確かに丸付きの家紋が多い。それ以外には「なんとなく女性らしいデザイン」としか説明のしようがないのである。
女紋のはじまりは武家の娘を嫁がせる時に生家の家紋を持たせた事が始まりとされている。ところが家紋が無骨であったり女性に相応しくない場合にアレンジを施したという。
アレンジデザインは原形を残すという制約内で行い、「削除」「付加」「すり替え」「外輪の収縮」「表現方の変化」など、5種類の方法のどれかを用いて行う。
また二つの家紋を組み合わせ、一つの家紋に作り変えるという「合成紋(ごうせいもん)」も存在する。