色に想ふ 〜森本景一色彩論〜 「配色」

単色と配色

皆様は色に対してどれくらいの関心をお持ちだろうか。
色を意識する時や好きな色を訪ねられた時、あなたは「色」をどのようにイメージするだろう。
そしてそれは単色と配色のどちらであろうか?
※単色=一つの色。 配色=複数の色の組み合わせ。

我々が日常、目にする色は全て複数の色で成り立ち、それは配色として目に映っている。
一つの色でも隣り合う色によって見え方も感じ方も変わってくるのである。
つまり自分にとって好きな色がいつも同じ状態、または条件で目に映っている訳ではないのだが、 それでも何故か「好きな色」というものは一人歩きしてしまうのである。

さて、今までに次のようなご経験はないだろうか?
「気に入っていた色なのに美しさを感じない」
「今まで関心のなかった色が突如美しく見えた」
色の見え方というものは決して固定したものでは無い。色とは生き物のようで難しくもあり、それ故面白いものだ。

「美しい色」とは「美しい配色」
今まで色を配色として意識していなかった方、時には意識を変えてみてはいかがだろう。