型が付くとはどういうことなのか?
付けないためにはどうすればいいのか!?付いた時の対処は!?
ご家庭でシミ落としの作業をすると型が残る場合が多くあります。
この章ではベンジンを使用した時に残る型と水を使用した時に残る型の落とし方について解説していきたいと思います。
シミ落としの時に型をつけずに処理出来れば理想なのですが、よほどの熟練をしないと無理だと思います。
ご家庭での作業の多くは高い確率で型が付くと思われます。
ベンジンは水とは違い絹をふやかす(膨潤)事はありません。
正しく使えばご家庭でもシミ落としの材料としても適しています。
しかし水性のシミには全く効果がなく、 あくまでも油性のシミや剥離によって洗い流す事が出来るシミ(不純物)に限られています。
※衿のファンデーションの落とし方で詳しく説明いています。そちらをご覧下さい。
ベンジン型 |
型を直す為、 ベンジンでぼかした様子 |
※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大写真が出てきます。
特にベンジン型は見づらいので是非拡大写真をご覧下さい。
水型はかなりやっかいな症状です。
手の平に収まるぐらいでしたら素早く手の平でさえて下さい。
しばらく経てば大抵の場合、体温が水型を付けずうまく乾かしてくれます。
しかしそれでも残る場合や、また水を使ってシミ抜き後の水型を直すのはご家庭では難しいと思います。これらの際付きは水によって溶けたシミや生地に含まれていた不純物などが移動したものです。もし洗剤などを使えばこの危険はより高くなります。
際付きのところに細かい水霧をかけ不純物を散らし乾かせばよいのです。我々はコンプレッサーとスプレーガンを使いますが、この点が特にご家庭では難しいのではと思います。
水の量が多く、周りへ移動している間は型が付く可能性があります。布きれでしっかり押さえ、まわりが綺麗にぼかせた状態で乾燥に入って下さい。
専門家は自然乾燥、熱ゴテ、ドライヤーなどを使い分けます。
もしも皆様方がドライヤーをお使いになる場合は周りから中心に向かって乾かしていって下さい。
この時、もちろん温風の方が効果的なのですが、シミが確実に落ちていればの話です。
中には柔軟液をはじめ、その他色々な不純物を多量に含んだ製品があり、これらは際付きが最も付きやすく、取ろうした結果益々広がってしまう事があります。
我々でもてこずる厄介なものなのです。
以上の予防策としまして当社では、上質の撥水加工をおすすめしております。