まとめ
お金が欲しい「武家」、権力が欲しい「商家」。この両家の結婚には「女紋」が利用された。
少しでも儲けを得たい商人は「女紋」を利用した。
そしてその陰には女性の涙。
そんな欲望の渦の中に私は悲哀を女紋に感じる。
もう一つの私の仮説を。
とある武家に「女紋」という習慣があった。世間にはもちろんそのような風習は無い。しかしそれを小耳に挟んだ商人がこれを利用し、捏造(母系紋など)。そしてこれが習慣化。または完全に全てが作られたものである可能性。
私が考える女紋は大きく分けて3パターンある。
【A:正当パターン】
東日本で女紋(替え紋)発生 → 関西に伝わる → 母系紋の発生 → 各地に浸透(土地柄による)
【B:マーケティング・パターン】
東日本で女紋(替え紋) 発生 → 関西に伝わる → 母系紋発生 → これを商人が利用(または商人が母系紋を考案し利用) → ブランド化
【C:捏造パターン】
全てが商人によって作られた、マーケティング的習慣。
まだまだ細かく考えれば様々なパターンが推測出来るが、大きく分ければこのようなものであはないだろうか。 実際はAとBが混じったものが事実であるように思う。さて、あなたはどうお考えだろうか?
近藤氏の「おんな紋」(参考資料)ではバレンタインデーや節分の太巻きなどで考察していた。販売促進のキャッチフレーズなどがそのまま習慣化するという例は実際に多く存在しているのである。
コカ・コーラの宣伝に赤をモチーフにしたサンタクロースをデザインしたらいつの間にか、サンタクロースのトレードカラーが赤になった。というような話もある。(これはちょっと違うか)
管理人:ARK