No.11
川島
喪服セットが夏冬あり、五つ紋が綺麗に入ってました。
意外だったのが、その喪服は母のためにあつらえたものなんですが、その紋が実家の木瓜でも嫁ぎ先の橘でもなく、女紋の蔦だったことです。
正装中の正装・五つ紋つきの喪服なのに、女紋が入っているというのは良くあることなんでしょうか?
うちの女紋は、母から娘へ孫娘へと直系血族の女子に伝わっていくパターンです。
祖母が加賀の出身なので、奈良というよりそちらの慣習でしょうか。
ここまで言ってなんですが、慣習云々に関係なく、祖母が蔦好きなのかもしれません。
だって例の桐箪笥もそうですが、家にあるお重も、喪服の帯も全部蔦なんです。
景一
>正装中の正装・五つ紋つきの喪服なのに、女紋が入っているというのは
>良くあることなんでしょうか?
はい、女紋の地域ではごく当たり前でしょね。格式では定紋も女紋も同じですから大丈夫ですよ。
>うちの女紋は、母から娘へ孫娘へと直系血族の女子に伝わっていくパターンです。
なるほど、母系紋という事ですね。これが「木瓜」であれば、父系紋になる訳です。
>ここまで言ってなんですが、慣習云々に関係なく、祖母が蔦好きなのかもしれません。
>だって例の桐箪笥もそうですが、家にあるお重も、喪服の帯も全部蔦なんです。
川島さんのお家の元々の女紋なんでしょ?「蔦」は東北地方に多いとされています。
蔦は繁殖力が良い事から嫁いで行く娘の幸せを願ったものなのでしょう。
デザインも優しくて素敵ですよ!
川島
そうなんですか……女紋って、東京にはないそうだしもっと地位が低いのかと思ってました。
景一
今は男女平等ですからそんな事ないですよ。しかし、最近「女紋」についてのご質問が続いていますね。